ステップファミリー(子連れ再婚家庭)の心得

再婚希望の方へ

こんにちは、婚活コンサルタントの長谷のぞみです。

シングルマザーのみなさまは、幸せな再婚をする時に大切な心得についてご存じでしょうか?

今日は経験談や専門家のアドバイスから、子連れ再婚家族の心得についてお話します。

はじまりはじまり~

ステップファミリーの心得

現代の日本では、婚姻件数の3組に1組が夫婦の片方、あるいは両方が、再婚カップルです。そして、夫婦の片方、あるいは両方が、以前のパートナーとの間にもうけた子供を連れて再婚した場合の家族を、アメリカではステップファミリーと呼び、これが日本でも一部で使われていますが、“子連れ再婚家族”と表現した方が分かりやすいかもしれません。

これだけ再婚家族が増加しているにも関わらず、このような家庭の問題に関してその実態は調査されていない部分も多いです。

ステップファミリーの心得について、体験談や専門家のアドバイスから3つまとめました。

普通の家族にならなくてもいい

普通の家族というのは、初婚同士結婚した家族のことを表しています。再婚でも、普通の家庭のように、本当の親と子として振舞わないといけないと思っていませんか。ステップファミリーは普通の家族とは違うのは事実です。しかし、ステップファミリーもステップファミリーなりのかたちで、素敵な家庭を築いていけばいいのです。

継親は、連れ子の親になろうとしなくても良い

血のつながらない父や母を継親(ままおや)、血のつながらないこともを継子(ままこ)といいます。結婚するに際し、子供の本当の親のように振舞おう!と意気込む方もいらっしゃるかと思います。それは良いことですが、やはり本当の親にはなれないことも事実です。親になる気持ちも持ちつつ、客観的に継子を一人の人間として捉えて接することから始めてみましょう。

さらに、「お父さん」や「パパ」と呼ばせるように強要するのも良くありません。継親のことはニックネームで呼んでもらうようにするのがお勧めです。

子供もすぐに親として認めてくれない

継親側が親になる決心が出来ていても、継子側はすぐに新しいお父さんとして認めてくれません。実父の記憶がある子供は、実父と新しいお父さんの存在との間で葛藤します。

子供の成長にはどのような影響があるのでしょうか。日本よりステップファミリーの多いアメリカの研究では、ステップファミリーの子供とそうでない子供を比較して、ステップファミリーの子供に問題行動が多いと結論づけるものもあれば、対照的に二者に差は認められないとするものもあり、その結果は一様ではありません。子供の成長には、血のつながった親と暮らすかどうかは関係があるとは言い切れず、それぞれの家庭環境により多種多様な要因が関係しているように感じます。

いずれにしても、継親が積極的に継子と関わる姿勢を見せ、時間をかけて関係性を構築していくことが重要ではないでしょうか。

継子を叱るときは、実親から

継親が継子を叱ると、「本当の親でもないのに!」などと子供が心無い言葉を発したり、「妹は本当の子供だから、私より甘い!」と実子と差別された発言をしたり、継子の反発が強くなる場合があります。

継子を叱る場合は、継親は直接叱らず、実親が叱るようにすることをお勧めします。実親が叱って、叱られた子は継親に助けを求める、そんなアメ(継親)とムチ(実親)の関係になればいいと思います。

再婚後のライフプランをしっかり立てる

再婚後は、転職・退職、新居への引っ越し、新居の生活品の準備、転校など、生活が変わるに伴い、様々な変化が生じます。この変化に対応できるように、事前にしっかり話し合いをしましょう。

収入

結婚前はお互い働いていますが、結婚後も共働きを維持できるのかで、収入面で非常に重要なポイントになります。通勤時間は許容範囲内か、子供が保育園だった場合預け先は確保できるのか、もし転職する場合は新しい仕事が見つかるのか、などなど、確認しておく必要があります。またシングルマザーで扶養手当をもらっている方は、その補助金はなくなりますし、元パートナーからもらっていた養育費がなくなったり、減額されたりする可能性もあります。

住居

住居に関しては、家族が増えることも考慮して、間取りを考える必要があります。お互いに子供がいる場合は、子供部屋を一緒にするか、別にするか、また寝室をどうするかなど、パートナーや子供に配慮して、考える必要があります。

生活費

再婚で高価な婚約指輪はいらない、結婚式は挙げない、にしても、新生活に向けて色々と費用が発生します。新居の入居費、それに伴う引っ越し費用、新居で必要な家具・家電、転校時の教材費用など、案外出費が多いので、事前に確認しましょう。

継子が別れた親に会いたがったら、自由に会わせる

いざ再婚が決まると、別れた親との関係に悩むことでしょう。また両親や親戚からも、今後の関係性について口を出されることも想像出来ます。しかし、子供にとって、親は親ですので、子供の意思を尊重し、柔軟に対応できる家庭にしていきましょう。

別れた親に会う権利がある

離婚後も別れた親と定期的に面会交流をしていた場合、親が再婚しても、子供にとって親であることは変わりません。子供が親に会う権利は、離婚時に元パートナーと話し合っているはずですので、この権利を奪うことは適切ではありません。

新しい環境に慣れさせる為に面会させないのはNG

実親や継親ともに、子供を新しい環境に慣れさせる為に、別れた親と面会させないのはよくありません。ただでさえ新しい環境に子供は戸惑っているところに、別れた親とも会えなくなったらと想像すると、子供の気持ちはどうでしょう。実親は、新しいパートナーと子供の関係を思ってそうしたい気持ちにも共感出来ますが、一番に子供の気持ちに寄り添ってあげてほしいなと思います。

子供が成長したらまた話し合う

子供が小さいころは自分で判断も出来ない可能性もありますので、可能であれば、再婚した当初は別れた親との関係は以前のままで継続する方がいいでしょう。例えば子供が、中学生、高校生になって、自分で判断できるようになった場合や、自分の意思でこうしたい、と言ってきた場合、改めて家族でそのことについて話し合いましょう。別れた親の話は家庭でNGなどという空気にしない、いつでも話していいよということを子供に伝えましょう。

最後に

今日はステップファミリーの心得についてお話しました。

特に、専門家が、継親のことをニックネームで呼ぶことを推奨していたのは驚きました。またアメリカのステップファミリーではこれは一般的なのだそうです。

知っているのと知らないのでは、世界が180度違うと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

おしまい★

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